資源の循環と新しいエネルギーの開発で社会の有機的な未来を創造します。
平成23(2011)年3月11日の東日本大震災以降、国内のエネルギー事情は大きく変わりました。
国内の原子力発電が次々に止まり、その代替エネルギーとして注目を浴びたのが再生可能エネルギーです。
主な再生可能エネルギーは太陽光、風力、地熱、水力、バイオマスです。このうち当社はバイオマスを手がけています。
理由は日照条件や気象条件の影響を受けづらく、年間を通して昼夜を問わず電力の安定生産ができるからです。
バイオマス発電は、ベース電源の一つとして最も有効な手法であると考えています。
当社は、現在も全国各地で多くのバイオマス発電所の建設を進めています。
そのノウハウは、直近では鳥取県・米子バイオマス発電所で実績として生かされました。
発電所の建設は決して簡単ではありません。数多くの申請・手続きを踏みながら、地域の皆様との信頼関係があって初めて実現します。
今日も全国各地で、バイオマス発電所の建設計画を進めるため誠心誠意取り組んでいます。
バイオマス発電事業の最大の課題は燃料です。
バイオマス発電所は、メンテナンス期間を除き、年間休みなく稼働しております。
このために、燃料不足は事業の運営上での大きな懸念となります。その懸念を解消するため、当社は、海外のサプライヤーと契約することで、安定的に日本にPKSを供給する体制を整えております。
木質バイオマス発電所の運営メリットの一つは、地球規模で問題となっているCO2(二酸化炭素)を増やさないことです。
樹木は燃焼時にCO2を発生しますが、成長時にCO2を吸収し、酸素を放出して育つため、二酸化炭素の収支はプラス・マイナス・ゼロと解釈されます。
つまり、100%自然由来のバイオマス燃料は燃やしてもCO2を増やさない燃料なのです。
当社のバイオマス発電所がある地域にできますと、その地域にある産業が活性化し始めます。
当社が全国各地で計画を進めているバイオマス発電所から生み出される電力は、大型のものですと、 一般住宅の年間利用量(概算)に換算して数万世帯分をまかなえる発電量となります。 電力の発送電分離が実現された場合、 地産地消の電源となり、地元に将来にわたって活かされることとなります。