事業者 |
株式会社野田バイオパワーJP 代表取締役 遠藤 豊
●本社
株式会社野田バイオパワーJP |
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平成24(2012)年から岩手県九戸郡野田村に、14,000kw(キロワット)のバイオマス発電所建設事業計画を進めてきました。
面積は約30,000㎡。燃料消費量は、年間14万トンを想定しています。
内訳は、未利用材が7万トン、バーク(丸太外皮)が1万トン、剪定枝が2万トン、PKS(パームカーネルシェル)が4万トンで、PKS(パームカーネルシェル)以外は国産です。
施設内には、発電所のほか、破砕施設、乾燥施設、バイオマス燃料保管施設、燃え殻再資源化施設の建設を検討しています。総投資額は、約65億円で、電力会社に売電し、年間約26億円の収入を見込んでいます。
平成24(2012)年9月に野田村とバイオマス発電事業に係わる覚書を締結。平成25(2013)年2月には、現地法人「野田新エネルギー発電株式会社」を設立しました。
地主説明会の後、地元説明会を開催。復興庁、岩手県庁に対しても野田村役場、野田村森林組合、関係会社等からバイオマス発電建設事業計画の説明を行いました。
平成26(2014)年8月1日、株式会社野田バイオパワーJPと社名変更し、プレスリリースし、6日には記者会見を行い、安全祈願祭を執り行いました。
平成27(2015)年3月初旬より基礎工事着工。平成28(2016)年6月、定格出力14Mwを達成し、同年7月にはFIT制度による売電を始め、8月から商業運転を開始しました。
記者会見で関係者が固い握手(写真提供:野田村役場)。
関係者約40人が工事の無事を祈願(写真提供:野田村役場)。
平成28(2016)年 8月、商業運転開始。
野田村は、岩手県の北東部、北上山地の沿岸部にあります。北部及び西部は久慈市、南部は普代村及び岩泉町に接し、東部は太平洋に面した東西11.3km、南北13.8km、総面積80.83平方kmの村です。平成30(2018)年6月末現在、野田村は人口4,268人、1,646世帯です。
地形は、北上山脈に連なる標高600~800mの山地から主分水嶺を形成しながら東北に高度を減じ、北東部にわずかに平野をみる臨海狭谷型になっています。
気候は、夏季に海流の影響によるヤマセ(偏東風)が発生し、冷涼湿潤となりますが、冬季は比較的温暖です。降雨量 は年間平均1,000~1,200mmの小雨域で、積雪量も比較的に少なくなっていますが、春先に大雪をみることがあります。